コミュニケーション能力と接客能力

予防医療が注目される今、多くの健診者が病気の早期発見または予防のために、健診センターを訪れています。健診センターには検査内容に不安を持つ人や心配になる人、検査のために食事を抜いて空腹で苛立っている人など、さまざまな人が訪れるのが特徴です。そして、基本的には健康的な人が多いので、健診に対して早く終わらせたいと感じていることも少なくありません。予防医療の健診は多種多様で、検査のための移動も多いです。
予防医療の看護師には、健診者にわかりやすく説明するとともに、相手の不安を取り除くという双方向のコミュニケーション能力が求められます。また、健診者に対応する看護師自身が、検診センターを代表する立場になることもあるでしょう。そこで、看護師は社会人としてのマナーや常識はもちろんのこと、丁寧かつ高水準の接客能力が必要です。

予防医療の健診は、ある意味流れ作業のような側面があることに加え、健診者それぞれ個別にケアを行うこともありません。そのため、中には仕事に対するやりがいを感じにくいという人もいます。しかし、予防医療は軽視されるべきではない重要な医療といっても過言ではないのです。
予防医療に携わる看護師は、健診者との会話や説明などを通じ、健診者の健康への意識をさらに高める手助けを行うことができます。ゆえに、看護師には健診者に向けたわかりやすいコミュニケーション能力が重要であり、高い接客能力が必要であるといえるのです。